挿し木は地植えしてからが本番|定着した苗・枯れた苗を比較してみた
こんにちは、らしです。
今年の春の挿し木チャレンジ↓をしてから2ヶ月が経ちました。
挿し木をした植物たちは、挿し木成功を確認したあとに、自作の簡易レイズドベッドに地植えしています。
植え付けから1〜2ヶ月経った今、残念なことに地植え後に枯れる植物が出てきました。
発根しただけでは挿し木成功とは言えないと、身にしみて実感しました…。
遠足は「自宅に帰るまで」が遠足であるように、挿し木は「地植えを成功させるまで」が挿し木です。
今回は、挿し木した7種類の植物の、地植え後の様子をご紹介します。
あわせて、なぜ地植え後に枯れてしまったのか?失敗の原因と対策も考察します。
それではどうぞ!
今年の挿し木チャレンジ、その後の結果
結果一覧
さっそくですが、挿し木チャレンジをした植物7種と、その後の結果をご紹介します。
現在の写真とあわせてご覧ください。

| 植物名 | 挿し木時の成功率 | 地植え後の生育 | 今の状況 |
|---|---|---|---|
| ローズマリー | 〇 | 〇 | 順調 |
| ラベンダー | 〇 | 〇 | 順調 |
| サントリナ | 〇 | 〇 | 順調 |
| ほふく性ベロニカ | △ | △ | 一部枯死 |
| コモンセージ | △ | 〇 | 順調 |
| ジャーマンダーセージ | △ | 〇 | 順調 |
| ローダンセマム | △ | ✕ | 枯死? |
これら7種類の植物のうち、上3つが挿し木成功率の高かった植物、下4つが挿し木成功率の低かった植物です。
一覧にすると、挿し木に成功しやすい性質の植物は、地植え後も定着しやすい傾向が若干見えますね。
一方、挿し木成功率の低かった植物4種類のうち、2種類は地植え後も順調に生育しています。
枯れた原因の考察
一部枯死のベロニカと、枯死?のローダンセマムについて、私が考察する枯れた原因はこちら。
- 地植え後、表土が過乾燥して枯れた
- 挿し木の状態が悪く、発根が鈍くて枯れた
また水切れかい!!!
挿し木のときも水切れで失敗率を上げてしまいましたが、今回も恐らく水切れが原因の1つです…。
あとは、作った挿し木の状態が悪く、うまく発根できていないのも原因の1つだと考えています。
ここから、1種類ずつ植物の様子を見ていきます。
地植え後も順調だった植物
ローズマリー(アープ)


ローズマリー(アープ)は、挿し木に成功した2本を植え、生育のよかった1本を残しました。
残した1本は、現在は手のひらサイズまで生長しています。
ローズマリーは直根性(太い根っこが下に伸びるタイプ)で、かつ乾燥地を好むため、表土の多少の水切れには動じなかったのでしょう。
ラベンダー(ラバンディン系)


ラベンダー(ラバンディン系)は、挿し木に成功した3本を植え、生育のよかった1本を残しました。奥に抜いて置かれた挿し木が見えますね…。
地植え後に根付いた苗は新葉を展開し、なんと花までつけました。カメラの画角に収まりません。
ラベンダーも乾燥に強いのと、挿し木をするときに挿し穂を深めに埋めたので、地植え後も深く根っこを張れて水切れしなかったのだと思われます。
挿し穂の安定性のため深めに挿したのですが、思わぬメリットがありました
サントリナ


サントリナは、挿し木に成功した2本を植え、2本とも生育中です。
大きい方は手のひらサイズに、小さい方は一回り小さい手のひらサイズまで生長しています。
サントリナも、ローズマリーやラベンダーと並んで乾燥地を好みます。もしかしたら、私の庭で最も乾燥を好む植物かもしれません。
表土の水切れにも動じず、順調に生育を続けています。
コモンセージ


写真左の、マットなシルバーリーフがコモンセージです。
コモンセージは1本だけ挿し木に成功したので、それを地植えしました。
特別乾燥が好きな植物ではないのですが、ワイルドストロベリーの影が被る場所に植えたので、日射による表土の乾燥が少なくて枯れなかったのかもしれません。
ジャーマンダーセージ


ジャーマンダーセージは1本だけ挿し木に成功したので、それを地植えしました。
根本から枝分かれし、かなり順調に生育しています。
ジャーマンダーセージは乾燥地を好むので、サントリナやローズマリー等と同様、表土の乾燥に影響を受けにくかったのかもしれません。
地植え後に枯れてしまった植物
続いて、地植え後に枯れてしまった植物と、枯れた原因を考察していきます。
一部枯死:ほふく性ベロニカ(トラノオ)


写真右の、紫色をおびた丸っこい葉っぱの植物がベロニカです。
ベロニカは挿し木に成功した4ポット・7本を植えたのですが、枯死せず生き残っているのは2本のみです。
考えられる原因
ベロニカの枯死率が高かった要因は、主にこの2つだと思っています。
- 挿し穂が浅く、根っこが表土近くに集中した
- 植えた場所の日当たりが良く、表土が乾燥しやすかった
ベロニカを挿し木するとき、ポットの土に寝かせるように穂を挿しました。
理由は、節を多く地中に埋めて根っこの量を増やそうと思ったからです。ほふく性なので、植物の形状としても自然ですよね。
その結果、
- 土の深いところまで発根した根っこが伸びておらず
- その状態で地植えしてしまい
- 過乾燥で枯れた
という経過を辿ってしまったようです。
写真のように、他の植物の影になる場所の挿し木は生き残っていますので、やはり表土の乾燥が原因だな…と思うところです。
次回挑戦するなら
- 挿し木は深く斜めに挿す(多くの節を、深く埋める)
- 根が浅めの植物は、地植え後の過乾燥に気をつける
枯死?:ローダンセマム


ローダンセマムは挿し木に成功した1本を植えたのですが、枯れてはいないが新葉を展開しておらず、枯死したのか根付いたのか判断しかねている状況です。
市販苗で植えると大変強健なローダンセマム↓ですが、今年の挿し木は惨敗でした…。
考えられる原因
ローダンセマムについては、兎にも角にも挿し木の段階でよい苗を作れなかったのが原因だと思っています。
下の写真のように、ローダンセマムの挿し穂を作る際、新芽で伸びた部分ではなく木質化した部分で切って挿し穂にしました。
詳しくは↓記事をご覧ください。

挿し木の正攻法は、発根しやすい場所を挿し穂に使うことです。
今年挿し穂に使った部分は、発根しにくい木質化部分。
そのため、切り口から水は吸うので枯れず、しかし根っこが出ないので新葉展開もできず、という状態だと推察されます。
もうしばらく水やり管理してみますが、希望は薄いかなぁ…
次回挑戦するなら
- 挿し木の段階でよい苗を作る(これに尽きる)
挿し木成功=栽培成功ではなかった
挿し木の成功を確認したときは、「発根したし、大丈夫だろ」と思っていました。
しかし実際は地植え後に根付く・根付かないの差が出てしまい、「挿し木成功=栽培も成功」ではないんだなと実感いたしました…。
自戒を込めて、定着しやすかった苗・枯れた苗の特徴を整理します。
定着しやすかった苗の特徴

定着しやすかった苗は、このような特徴を持っていました。
- 挿し木に成功しやすい植物だった(=発根が旺盛)
- 挿し穂を深く差し込んでいた(=表土の乾燥に左右されにくい)
- 乾燥を好む植物だった(=乾燥に強い)
- 他植物で日影ができる場所に植えた(=表土が乾燥しにくい)
(主観増し増しの)重要度順で並べました
枯れた苗の特徴

一方、枯れた苗は、このような特徴を持っていました。
- 状態の悪い挿し木を作っていた(=発根が少ない)
- 挿し穂を浅く差し込んでいた(=表土の乾燥に左右される)
こちらも(主観増し増しの)重要度順です
植物ごとに、挿し木成功しやすい・しにくいはありますが、「状態の良い挿し木苗を作る」が挿し木成功&地植え成功のための最も重要なファクターなのだと思います。
まとめ:挿し木は地植えしてからが本番
まとめです。今年の挿し木は、地植え後にこのような経過を辿りました。
- 6種類中4種類は順調に生育
- 2種類は一部枯死・枯死直前?
- 発根後に油断すると水切れして枯死する
- 挿し木の状態が悪いと発根が鈍くて枯死する
ベテランガーデナーさんからすると(なにを当たり前なことを…)と思われるでしょうが、ずぼらガーデナーである私の今回の教訓はこちらです!
地植え後も油断せず、根付くまで水やりを続けよう!!
挿し木は健全な苗を作ることにこだわろう!!
お気に入りの植物を増やせるのは挿し木の楽しいところですので、皆さまも大好きな植物を挿し木してみてはいかがでしょうか?
温室なしの露地挿し木でも、以外と簡単にできますよ!↓
この記事が、皆さまのすてきな庭づくりの一助になると嬉しいです!
それではまた!


