春が来た!挿し木結果2026|雪国でも温室なしで増やせます
こんにちは、らしです。
春は挿し木のトップシーズンです。
今年は場所を移したい植物が多かったので、はりきって挿し木をしちゃいました。
ちなみに、私はハウスや簡易温室(衣装ケースなど)を使わず、完全露地・雨風吹きさらしの環境で発根を狙うズボラ園芸ニストです。
植物を増やしたい!
なるべく省エネで!!!
で、ズボラ挿し木の結果はどうだった?
植物によってバラつきがありますが、どれも1本以上は成功しました!
今回挿し木したのは多年草・宿根草・低木(ほとんど多年草の扱い)です。
比較的メジャーな?シルバーリーフを中心に挿し木チャレンジしたので、シルバーリーフ好きはぜひご覧ください!
それではどうぞ!
- ハウスや温室を使わない、露地での挿し木のコツが分かる!
- メジャーな?シルバーリーフの挿し木成功率が分かる!
今回の挿し木の方法
3月末に挿し穂採集・水揚げ
最低気温が氷点下にならず、ほとんど霜が降りなくなったら、挿し木シーズン解禁です!
植物体のなるべく若いところ(新芽や、最近生えた柔らかい茎の部分)を探し、指1本分程度の長さで切り取ります。切り取ったものを「挿し穂」といいます。
挿し穂を切るときは、なるべく切れ味のよい園芸ハサミで、なるべく斜め切りします。
- 切れ味重視の理由…断面の組織を潰さず、水を吸いやすくするため
- 斜め切りの理由…断面の面積(=水を吸う面積)を増やし、水を吸いやすくするため
できる範囲でよいです(ズボラ)

挿し穂を切ったら、即座に水をためた容器に切り口を浸し、このまま1時間くらい日陰で放置します。これを「水あげ」といいます。
ズボラすぎて挿し穂全て水に浸かっているのもちらほら…(笑)
挿し穂は、根っこが生えるまでうまく水を吸えません。
土に挿す前にたくさん水を吸わせることで挿し穂を弱らせず、発根率を上げる狙いがあります。
発根用の土に挿す
水揚げした挿し穂たちを、発根させるための土に挿し込みます。
切り口を傷めないように、指で穴をあけて挿し穂を置き、つまむように土を寄せてあげるのがこだわりポイント。


土は肥料分なしか少なめで、粒子が細かくて保水しやすいものを選んでいます。
市販の「挿し木用」「種まき用」と表記されている培養土でOK!
私の場合、畑の土が細粒砂のような土なので、畑の土を用土に使いました。
砂を調達しやすい人は砂でよいと思います。ただ、海辺の砂は塩分を含んでいるから✕です!!
最初2週間だけ半日陰〜日陰に置く
挿し木をしたら、次は1日の半分以上が日陰になる場所(半日陰)の、風があまり吹き付けない場所に移動させます。
我が家でいうと、軒下に移動させました。
本当は明るい日陰が良いのでしょうが、日陰エリアは強風が吹き抜けるので諦めました…。
できる範囲でよいです(ズボラ再)
なぜなら後日、どうしても場所を移さなくてはならず、挿し木3週目からはほぼ終日日が当たる場所に置いていたためです。
せめてもの工夫で、風は当たりにくい場所を選んで…。
正攻法では、発根するまで明るい日陰〜半日陰に置きます!
叶うなら皆さんはそうしてください!
発根するまで水やり(約1ヶ月)

あとは土を乾燥させないよう、表面の土が少しでも乾燥したら水やりをし続けます。
挿し木直後〜2週間程度は、しおれたように、しなしなした状態になります。
はじめて見ると焦るのですが、ほぼ必ず起こる現象なので諦めてはいけません!
水やりを続けていると発根(根っこが出ること)し、植物体がシャキッと立ち上がります。
見た目がシャキッとしたら発根完了、挿し木成功です!お疲れ様でした!
なお、水やりの重要さは、「ほふく性ベロニカ」の欄で触れます(←やらかした)
2026春の挿し木成功率
さっそくですが、2026年春の挿し木結果はこちらです。
全体の成功本数 27本中17本(成功率63%)
いかがでしょうか?私は「ズボラな割にはよく成功したなぁ」と思いました(笑)
ここから、成功率が高かった植物のご紹介と、成功率が低かった植物&原因の考察をしていきます。
成功率が高かった植物
まずは、成功率が高かった植物たちをご紹介します。
ローズマリー(アープ)

成功本数 2本中2本(成功率100%)
シルバーリーフとしても、ハーブガーデンとしてもメジャーなローズマリー。
我が家ではマイナス20℃にも耐えうると噂の立性品種「アープ」を愛用・栽培しています。
ローズマリーは挿し木に成功しやすい植物で、今回のズボラ挿し木でも成功率100%という優秀な成績を収めました。やったー!
ラベンダー(ラバンディン系)

成功本数 3本中3本(成功率100%)
香りモノ代表・ラベンダー。我が家のはラバンディン系品種の「シルバーサンド」です。どんだけシルバー好きなんだ(笑)
ラベンダーの花とサントリナの剪定枝を出汁パックに詰め(ズボラポプリ)、玄関や車に置いておくと、梅雨時でも爽やかで幸せな香りに包まれます。
ラベンダーも挿し木に成功しやすい植物で、今回のズボラ挿し木でも成功率100%という優秀な成績を収めました!
体感ですが、挿し木の簡単さの首位ツートップはローズマリーとラベンダーです。
剪定枝や花も活用できるし、優秀な子たちや〜!
サントリナ

成功本数 3本中2本(成功率67%)
ミントの精油のような、爽やかなハッカの香りがするサントリナ。香り成分に虫忌避効果があるとか…?
剪定した葉っぱは香りがよく乾燥しても縮みにくいので、先述したズボラポプリやマルチングに活用しています。
お気に入りなのでほぼ毎年挿し木していますが、若干発根率が低いのか?毎年、成功率は70%程度です。
それでも、挿し木の70%が成功したら、十分成功しやすい植物と言えると思います。
ローズマリーやラベンダーと比較してしまうのが良くないだけで…(笑)
成功率が低かった植物
ここからは成功率が低かった植物と、失敗要因を考察していきます。
結果、失敗要因は人為的ミスが多かったです。
私の失敗を、みなさんの成功の糧にしてください…( ˘ω˘ )
ほふく性ベロニカ(トラノオ)

成功本数 12本中7本(成功率58%)
グランドカバー役に使われやすい、ほふく性ベロニカ。
早春に道端で咲いている青い花・オオイヌノフグリと同じ仲間で、性質はとにかく強健。そして密に花が咲いて美しい!
今回は「オックスフォードブルー」と「ウォーターペリーブルー」の2品種を挿し木しましたが、成功率は58%という結果に…。
失敗したのは全てオックスフォードブルーでした
ほふく性ベロニカは、実は切った穂をそのまま地面にぶっ刺しても発根するような、挿し木しやすい植物です。
今回も50%以上は挿し穂成功となりましたが、成功率の低さが例年と比べて異様だったので、原因を考察します。
失敗考察:水切れさせてしまった
成功して、花まで咲いた株もありましたが、一方で枯死してしまった株もありました。
なぜかというと…
雨に頼った結果、雨が当たりませんでした…
原因として、挿し木をした直後、風が当たらない半日陰として軒下に置きました。
翌日から雨模様だったので「水やりは雨に任せた!」と、挿し木を観察することなく数日を過ごしたのです。
結果、軒下なので一部の挿し木に雨が当たらない事件が発生。
挿し木直後の数日間を水切れ状態にしてしまったものだけ根っこが出ず、枯死してしまったのでした…。
家や構造物の陰に置いたら、雨が当たらないことがあるぞ!!
挿し木直後は特によく観察してあげよう!!!(自戒)
コモンセージ(ナザレス)

成功本数 2本中1本(成功率50%)
コモンセージの品種「ナザレス」。
白い毛が生えているシルバーリーフで、ラムズイヤーみたいにフワフワとした手触りです。
香りもあり料理にも使えるようですが、私はもっぱら観賞用にしています。
おぎはら植物園さまから購入して愛用していますが、他のショップでは見かけなかったり、常時売切れになっていたりします。
草姿が美しいオススメのシルバーリーフであり、流通量の少ないレア品種でもあります。
失敗考察:挿し穂が長かった(葉っぱが多かった)
通常、挿し木をするときは、挿し穂上部の葉っぱを残して、中部〜下部の葉っぱを取り除きます。
植物は葉っぱから水蒸気を出してしまうので(=蒸散)、蒸散によって挿し穂が乾燥し、枯れてしまうのを防ぐためです。
「挿し穂は自分で葉っぱを落とすから、人間が取り除かなくても大丈夫」
という流派もあり、確かに挿し木後に葉っぱが落ちる様子が見られます。
しかし、私が露地でズボラ挿し木をする際は、植物に体力を使わせないよう葉っぱを適量に減らします。
保温保湿より、挿す時に葉っぱを取っちゃう方が労力が少ないので…(笑)
今回はズボラが発動し、土に挿す部分の数枚を取っただけで挿しちゃいました。
その結果、地上部の葉っぱがしおしおとしなびていき…。
ズボラ挿し木をするなら、挿し穂の葉っぱの数を減らそう!!
丁寧に挿し木を管理するなら、やらなくてもよい可能性はある!!!
ジャーマンダーセージ

成功本数 2本中1本(成功率50%)
美しかわいい、シルバーの丸っこい葉っぱをつけるジャーマンダーセージ。
吸い込まれるような青花を咲かせるので、葉っぱとあわせて年中その美しさを楽しめます。
長く育てると木質化が進むので、場所を移したいときは植え替えではなく挿し木を作ります。
今回初めて挿し木にチャレンジしたのですが、成功率は50%
コモンセージ(ナザレス)と同じく、地上部の葉っぱの量が多かったかなーと思います。
ローダンセマム(アフリカンアイズ)

成功本数 3本中1本(成功率33%)
寒冷地でも育てられるマーガレットに似た花、ローダンセマム。
越冬させられずにマーガレットを諦めた方に、超・超・超おすすめの美しいシルバーリーフです。
失敗考察:挿し木に不適な枝を選んだ
ローダンセマムは株元の蒸れに弱いため、花が終わる頃(梅雨前)に強剪定を、雪が降る前に弱めの剪定をしています。
昨年の冬にノリノリで剪定しすぎたせいか、今年の春に伸びていた枝はかなり丈が短い状態でした。

さすがに挿し穂にするには短すぎたので、若葉が生えていた基部の、若干木質化が見られる古い箇所から切って、挿し穂にしました。
その結果うまく根付かず、成功率が伸び悩む結果に…。
挿し穂にする部分はよく厳選しよう!!
若い枝、若い茎、この春に出てきた新芽が鉄板だぞ!!!
まとめ
今回は、今春の挿し木結果のご報告と、失敗原因の考察をしてみました。
全体の成功本数 27本中17本(成功率63%)
- 管理中の水切れ(雨が当たらなかった)
- 挿し穂が長かった(葉っぱが多かった)
- 挿し木に不適な枝を選んだ(古い箇所から切った)
挿し木の鉄板時期は春ですが、梅雨前や秋口も挿し穂に適した時期です。
私の失敗を糧に(笑)、みなさまの挿し木成功率が上がるとたいへん嬉しいです!
お気に入りの植物をどんどん増やせて楽しいよ!
今回挿し木をした植物はどれも我が家のスタメンなので、近いうちに育てた図鑑も作ろうと思います。
気になる植物があったら、図鑑公開にご期待ください!
それでは!



