【育てた図鑑】ワイルドストロベリー|雪国でもどんどん増える
こんにちは、らしです。
今回は、どんどん増えてどんどん収穫できるイチゴ、ワイルドストロベリーについてご紹介します。
気になるけど、どういう使い方ができる植物かな?
病気や虫害が出ないかな?
など、お庭に導入する前に気になることありませんか?
今回は、北陸の積雪地域に住んでいる私が、実際に育ててみた経験をもとに、魅力や栽培難度をお伝えします。
結論、痛みや枯れを乗り越えて庭で生き残り続けています!
それではいきましょう!
【梅雨越ししやすさ】★★★★☆
【夏越ししやすさ】★★★☆☆
【冬越ししやすさ】★★★★★
【病害虫耐性】★★★☆☆
前提条件:我が家の環境
北陸の海近くに住んでいます
基本的な気候は、北陸地域の特徴に準じています。
- 春〜夏は日照時間が長く、降水量が少ない
- 秋〜冬は日照時間が短く、降水・降雪量が多い
もっと細かな地域的特徴としては、海が近いため、山間と比較し冬の積雪量は少なめです。
一方で風が吹きやすく、特に春は強風が吹き乾燥しやすい傾向があります。
夏:最高気温31〜33℃、雨は少ない
- 平時は最高気温31〜33℃(最低気温は23〜25℃)
- 暑さが厳しい年は、最高35℃以上まで上がる日もあり
- 梅雨明け後〜9月まで雨量少なめ(台風直撃もまれ)
- 海近くのため風がよく吹く
冬:最低気温1〜3℃、すね程度まで積雪
- 平時は最低気温1〜3℃(最高気温は5〜6℃くらい)、すね程度まで積雪
- 大寒波が来る年は、最低気温-5℃程度まで下がる日もあり
- 積雪量が多いと、膝上まで積もる年もあり
- 海近くのため風がよく吹く
- 冬はほぼ曇り〜雪(まれに晴れ)
植物の基本情報
特徴

- いわゆる野イチゴ 様々な園芸品種あり
- 葉、花、実それぞれに観賞価値あり(実と葉は食用にも)
- 日本では北海道に生育 ※園芸品種ではありません
ワイルド(野生の)、ストロベリー(イチゴ)の名のとおり、世界各地に野生生育しているイチゴの仲間です。
実と葉を食用にできるので、ハーブや野菜として販売されていることが多いです。
古くは古代ローマから食用にされていた人との関わりが長い植物で、現在は原種〜園芸品種まで、様々な品種が開発・流通しています。
我が家の品種は”アレキサンドリア”の黄金葉です
土壌を選ばず生育すること、寒さに非常に強いこと、こぼれ種やランナーで増えやすいことから、枯死していなくなる可能性が低い植物です!
おすすめ用途1️⃣ 葉の観賞

イチゴの葉っぱ、かわいくないですか?
葉柄(葉の茎みたいなところ)がスーッと伸びた先に、大きな三つ葉状の葉っぱをつける。
葉っぱの合間から、小さな白花がパラパラと咲く。
とても素朴で、かわいらしい草姿です。
葉っぱが大きくて存在感があるので、ガーデンのアクセント付けしたい部分に植えることができます。
おすすめ用途2️⃣ 実は食用に、葉はハーブティーに
ワイルドストロベリーは、実を食べることができるほか、葉っぱをハーブティーにすることができます。
後述のとおり踏圧には強くないので、実や葉を収穫したい場合は通路の近くで栽培することがオススメです。
学術的ソースは見つかりませんでしたが、葉っぱがしおれる過程で毒性を帯びるという話(噂?)があります。
安全性とおいしさの両方のため、葉をお茶にする際は、枯れかけていないフレッシュな葉っぱの収穫をオススメします。
おすすめ用途3️⃣ グランドカバー
ワイルドストロベリーは、環境が合えばこぼれ種やランナーで子株が増えやすい植物です。
葉っぱも幅広で日光を遮りやすいので、雑草の繁茂を抑えつつグランドカバーをしたいなら選択肢に入るかもしれません。
なお、踏むと葉の軸が折れて形が乱れてしまうので、遮光性は期待できなくなります。
なので、人は入らないけどグランドカバーしたい!という場所に向いているのかな?という感触です。
旬・見ごろ
花と実:3月〜7月、秋も少し咲く

ワイルドストロベリーは春〜夏に花が咲く品種と、四季成り性が高い品種があります。
我が家にあるのは四季成り性で、通年で花・実を楽しめます。
最も開花・実の収穫を多くできるのは春。3月頃から花が咲き始め、梅雨頃まではどんどん実っていきます。
夏になると花を休む傾向があり、秋もぽつぽつと花を咲かせます。
開花量は(旬)春>>>>秋>夏>>>冬(開花なし)という感じ
実の用途

右のがワイルドストロベリーの実。左はナスタチウム、真ん中はスイートバジルです。サイズ感が分かるでしょうか?
実の甘み・酸味は品種によって異なります。
我が家のは甘みが強いので主に生食します。練乳をかけると美味ですよ〜〜!!
酸味が強いものは、フルーツの王道的にジャムや氷砂糖漬けシロップにするとおいしいのではと思います。
酸っぱい系を育てている方の食レポ求む!
植える時のコツ

- 日当たりがよい場所が好き(真夏は半日陰が望ましい)
- 強乾燥にはちょっと弱い
- 肥料は少なめか、不要でOK
- 大株になると直径40cm以上になるので、植え付け場所は広く
日当たりが好き・だけど真夏は半日陰に
ワイルドストロベリーは、基本的には日当たりが好きな植物です。
一方、真夏の直射日光には注意が必要。我が家では真夏にダメージを受けて枯れてしまうことがありました。
日当たりがよいながら一時日陰にもなる場所に植えるか、真夏だけ日除けをしてあげると健やかに育ちます。
強乾燥にはちょっと弱い
土質を選ばず、どんどん増えるワイルドストロベリーですが、強乾燥する場所は苦手なようです。
夏場、水切れしがちな場所にある株は、地植えでも葉っぱがしなびたり、葉先の一部が枯れることがありました。
環境におおらかな植物ですが、強乾燥する場所は避けてあげてください。
肥料は少なめか不要でOK
地植えであれば、ワイルドストロベリーのために特別に肥料をまくことはありません。
果樹の株元に施肥したものが流れてきた肥料分や、地中にある堆肥や有機質の僅かな肥料分で充分成長できるみたいです。放置してもぜんぜん爆誕します。
鉢植えであれば他の場所からの肥料流入はないので、少なめの肥料を年2回〜など施肥してあげれば足りると思われます。
成長すると大きい 植え付け場所は余裕を持って

ワイルドストロベリーは、ロゼット状…ドーム状?に成長します。
大株になると、ドームの直径として40〜50cmくらいにはなります。
株元が過密になると食害を招くので、地植えの際は余裕を持ってスペースをとってあげるとよいでしょう。
植えた後の管理

私は鉢植えで育てたことがないので、地植えでの基本管理を書きました。
鉢植えの場合、これに日々の水やりと夏前の追肥をしてあげればいいのかな、と思います。
基本管理
- 適宜 株元の枯葉を取り除く・葉が伸びすぎたら剪定
- 適宜 実の収穫(しなくても可)
- 生育が遅くなったら、3月頃に追肥(ほぼ不要)
梅雨越し・夏越し・冬越し状況
梅雨越し★★★★☆ 水はけが良ければ大丈夫
ワイルドストロベリーは、ある程度の湿気を必要としながらも、株元が水に浸り続ける環境はNGです。
植え付けの際は、水はけが良い場所を選ぶか、水はけが良くなるよう土壌改良しましょう。そうすれば元気に梅雨越ししてくれます。
普段の多雨で枯れないなら、梅雨も大丈夫です
夏越し★★★☆☆ 直射日光に注意

- 夏の直射日光を浴び続けるのは苦手(枯れたケースあり)
- 背の高い植物等で日影をうまく作ろう
平年並みの暑さの夏、日当たりがよい場所に生えていたワイルドストロベリーが枯れてしまいました…
高温には耐えるのですが、直射日光を長時間浴びるのは苦手なようです。
上の写真は、枯れた親株からこぼれ種で増えた子株。場所が悪いのか、夏は葉が傷んでしまう…
真夏以外の時期は日当たりが好きそうなので、初夏から草丈が高くなる宿根草を植え、一時的に半日陰になる環境を作っています。
枯れた詳しい状況はコチラ
冬越し★★★★★ ぜんぜん大丈夫
ワイルドストロベリーは、暖地では常緑で冬越しするようですが、私の住んでいる北陸では紅葉・落葉する葉っぱが出ます。寒い地域では半常緑ですね。
紅葉・落葉は傷んだのではなく生理現象ですので、落葉しても株が弱ることなく冬越してくれます。
病気や害虫は出た?
病害虫耐性★★★☆☆ 葉の食害あり
- ダンゴムシやワラジムシたちが、株本の新葉を食害します
- 病害は今のところ特になし
ダンゴムシ・ワラジムシ
…株の根本の枯葉や傷んだ葉っぱを手で除去
ワイルドストロベリーで発生した病害虫は、主にダンゴムシ・ワラジムシの食害です。
病害虫が出る部位
イチゴの仲間は株元から全ての葉っぱが生えるので、構造上どうしても株元が混み合います。
そして、株の基部から生えてきた新葉に食害が発生しました。
犯人はおそらくダンゴムシやワラジムシ。
腐食を食べる虫たちですが、柔らかい新芽や新葉もたびたび食害されてしまいます。

↓食害が出るところ
新葉が伸びないと葉が更新されず、徐々に株が弱ってしまいます。
葉っぱはどんどん生えるので大被害は出ませんが…植物に忍びないので対策しました。
行った対策
- 株元の枯葉や傷んだ葉っぱを手でむしって除去(効果大)
- 【ニームオイル+鷹の爪漬け木酢液】を週1回✕1ヶ月程度吹付け(効果小)
効果的だったのは、枯葉や枯れかけの葉っぱを、株元からむしって取り除く対策です。
枯葉等を除去することでダンゴムシ・ワラジムシたちの隠れ家をなくし、株元に集まる虫たちの数を減らすことが目的。
この作戦の効果は高く、目に見えて食害される葉っぱが減りました。
放っておくと枯葉が溜まり食害を受けるので、
メンテが必要という意味で病害虫耐性★3にしました
この対策の前はニームオイルを吹き付けていたのですが、そちらはあまり効果が出ず。
枯葉で新葉が隠れていたり、そもそも新葉基部が小さすぎ&成長が早すぎていたりで、ニームを吹き付けてコーティングする作戦は相性が悪かったのだと思われます。
枯れたことはある?
枯れた(真夏の直射日光)

- 管理状態:日向に地植え(日光直撃)
- 暑さの程度:通常の夏(参照:我が家の環境)
- 暑さ対策:特になし
- 結果:親株は枯れたが子株爆誕
とある夏、9時〜日暮れまで直射日光が当たる場所に植えていたワイルドストロベリー2株が枯死しました。
特に熱波も無い「いつもの夏」だったのですが、油断しました…
木の陰に生えているワイルドストロベリーは枯死しなかったので、原因は直射日光だと推察されます。
うちに植わっているのは”アレキサンドリア”の黄金葉の品種なので、一般種より直射日光に弱かったのかもしれません。
弱った2株は枯れてしまったのですが、翌春、なんとこぼれ種から子株がバンバン生えてきました。
枯れても子株が増える
春から夏にかけて、ワイルドストロベリーはどんどん花を咲かせ、実をつけていきます。
地面に落ちてしまった実は食べずに放置しておくので、気付いたらこぼれ種からどんどん子株が発生するのです。
親株が枯れても子株が増えるから、庭からワイルドストロベリーは消えません。
こぼれ種で増えるか、ランナーで増えるかは、品種によって異なります。
どちらも子株がたくさんできるので、庭から消えない点は同じです…笑
ワイルドストロベリーは増えすぎる?
「親株が枯れても子株が育つ」となると、庭で増えすぎるのでは?と不安になる方もいると思います。
実際に育てた感触では、庭で増えすぎて困る、ということはありません。
ミントやドクダミと比べたらぜんぜん管理できます!!
確かにこぼれ種やランナーで増えていくのですが、子株は
- 引っ張ればすぐに抜ける(根が浅い)
- 抜けばそこからは増えない(地中茎などから再生しない)
- 転圧に強くない(踏まれる場所なら小さくなる・消える)
- 真夏の直射日光で枯れることもあり
という特徴があります。
したがって、一度植えたら他植物を飲みこむように増えていく…ということはなく、親株を中心にポツポツと子株が増えていくイメージ。
増やしたくない場合、庭を歩くついでに子株を抜けばそれでOKです。
ご自身の管理の範囲内で、増やしたり減らしたりすることができます!
まとめ
- 実、葉を利用できるハーブ(草姿もかわいい)
- こぼれ種やランナーで増えやすいので庭から消えない
- 夏は直射日光対策を
- 株元が過密になると食害が出ることあり
今回は、鑑賞用にも食用にも使えるハーブ、ワイルドストロベリーについてご紹介しました。
実を食べる、葉をハーブティーにする、実を食べる…様々な使い方がありますが、イチゴの仲間が持つ素朴なかわいさを庭に導入するだけでも楽しいですよ!
庭植えするかどうか、皆さまの判断の参考になったら嬉しいです。
それではまた!




